ハロー!タバタです。
皆さんはいつ自分が父親・母親になったという自覚が芽生えましたか? 私がいつ自覚を持ったか、父親になるまでの道のりと併せて、備忘録として残しておきたいと思います。
妻が妊娠するまでに3年と少しかかった
私と妻はもともと子供は欲しいと言っていました。ただ、結婚して半年でヨーロッパに赴任したので、まあそのうち出来たら良いよねくらいの気持ちで、当時は身軽な二人でヨーロッパ中を旅行することを楽しんでいました。
その後、そろそろ欲しいねと言い始めたのが、2年経った時くらい。ただ、それからもなかなか子供はできませんでした。私は「人生なるようになるさ」という性格なので、来たるべき時に来るものだと思っていました。なので、仙道風に言うなら「まだあわてるような時間じゃない」とw
ただ妻は子供がすごく好きなので、少し焦ってるように見受けられました。アラサーになって来ると、周りも続々出産ラッシュですし、そういったこともあって夫婦生活にもちょびっとだけ暗雲が立ち込めていました。
出産や妊娠に対する考え方は、男性と女性で大きく違うんでしょうね。この頃は結構頻繁に意見交換みたいなことをするようになっていましたし、それぞれの意見や考え方を尊重していたように思いますが、完璧に分かり合えたというような感覚はお互い持っていなかったんじゃないかと思います。難しい時期でした。言葉の通じない国で不妊治療というのも厳しかったので、我慢の時間が続きました。でも、お互いが同じ方向を向いて進んでいるということは夫婦としては良い傾向・兆しだったのではないか、と今振り返るとそういう風に感じます。
そうこうしているうちに3年ちょっとが経ち、個人的には今くらいのタイミングだと里帰り出産や帰任のことも考えると丁度良いなーと思っていました。一方で、妻の方はというと、ここまできたら日本に帰国するまでヨーロッパ旅行を楽しむか、と少し吹っ切れた感じになっていました。欲しい欲しいと思っているうちは手に入らない、忘れて時にこそやって来る。まさに、そんなタイミングで妻の妊娠が発覚しました。
結婚してちょうど4年後に子供が生まれた
妊娠がわかった時、妻は泣いて喜びました。二人で抱き合って喜んだことを覚えています。私は、「そら見たことか、世の中全てはタイミングや」と思いました。何事もそれは然るべき時にやって来るのです。その瞬間と、初めて産婦人科でエコーを見た瞬間、また、初めて心音を聞いた時のことは、忘れることの出来ない思い出です。
子供が生まれるまでは、色々なことを調べました。雑誌も買い漁ったし、ネットもたくさん見たし。男というものは妊娠したからといって何かが変わるわけではないので、そういうのを読みたくなるのではないかと。そうやって、自分が父親になるという実感が湧いて来るものなのでしょう。
妊娠7ヶ月ごろ妻は里帰り出産のために日本へ帰国しました。一人になった私がずっと頭の中で考えていたのは子供の名前でした。子供の名前を考えるという人生における一大事もまた父親になるための通過儀式です。これを通してみな親になっていくのだと思います。
そんなこんなしているうちに、月日は経ち、スーパームーンを眺めている夜に息子は生まれたのです。満月の夜になると、いつもあの時の自分を思い出します。(正確には時差があるので、生まれた時は日本では朝でしたがw)
女性は妊娠・出産を経て母親に。では父親は?
今から病院へ行くという連絡を受けてから、翌日の飛行機を手配しました。すぐに飛んでいけない距離というのはもどかしいものがありましたが、仕方がありません。結果的には、生まれたという連絡を受けてから、自宅を出ることになりました。出産直後の妻とテレビ電話をしましたが、そこに映っていたのは疲労困憊ながら満足感と達成感に溢れた妻の顔と、この世界に産み落とされスヤスヤ眠る息子の顔が。
その時はただただ安堵の気持ちしかありませんでした。まだ、父親になった、という気持ちよりは、妻が無事に出産を終えたことと、それに対する感謝の気持ちで一杯一杯でした。もちろん私自身、喜んではいましたけどねw
そして日本へ帰国し、病院へ直行です。初めて対面する息子は小さくて小さくて、抱っこするだけで壊れてしまいそうなくらい柔らかい存在でした。初めての対面で、やっと父親としての自覚がついに芽生えたのでしょうか?・・・いえ、まだですw (もちろん徐々には実感してますけどね)
生まれた時、初めて対面した時、まだ名前は決まっていませんでした(最終候補までは絞っていましたが)。しかし、タイムリミットはすぐそこまで迫っていました。そうです、私の場合は、出生届を役所に出した時。その時こそ、まさに父親としての自覚がしっかり芽生えた時と言えます。その時、実感も湧いてきました。届けを出しに役所に行った時は、柄にもなくドキドキ緊張しました。これで息子の名前が一生決まるのだ、と。
ただ提出した後は、これで自分も父親になった、息子のことを一生かけて守っていかなければいけない、一人の人間の成長を見守っていかなくては、という身が引き締まる気持ちになりました。今思い返しても、この時の経験というのは、人生の中でも最も大事で貴重な瞬間の一つと言えるでしょう。それはそれは幸せなことですね。
その後は1週間休みをもらっていたので、毎日病院に通い、子供を抱っこしてはほっこりしていました。退院してから数日、義実家で過ごしましたが、病院では出来なかった横に並んで寝るという体験は、言葉では表せないような瞬間でした。
何が言いたいかというと、出産をしてから、その後の数日を実際に一緒に過ごすことでまた父親としての自覚がさらに芽生えたのではないかということです。そういう意味でいうと、出産直後の休暇は非常に大事なのではないかと思いますね。母親は出産を経ますが、男性はそういう経験がないので、この期間、出産後にどれだけ子供と触れ合うかでその後の気持ちが姿勢が変わって来るのではないかと個人的には思っています。仕事なんて二の次ですよ。会社より家族の方がもちろん大事ですよね?すぐ飛んで行ってください。そして休んでください。家族で過ごしてください。人生で一番大事な時間といっても過言ではありませんよ。
あとは、母親となった妻への感謝は常に忘れないこと。これを胸の奥に常に置いておかなければいけません。女性は強い、母は強い。だけども、妻や子を守るのは夫・父の当然の役目です。「イクメン」という言葉で甘やかしてはいけません。父親なのですから。ただし、「褒めておだてる」という作戦は、男性にはもっぱら効果があるということだけは、全女性に対して声を大にして言っておきたいと思いますw
さて、あなたの場合はどうでしたでしょうか? ではでは、アホイ!
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